内容説明
一膳飯屋『樽屋』を幇間の千代丸が訪ねて来る。大根飯を考案した孝助に、「大食いの会」の料理人を願ってきたのだ。食べ物を粗末に扱われるかと、孝助は参加を断るが、会場がかつての『なみ川』であり、父の夢だった会席料理が出されると知った店主の喜助は、孝助へ参加をうながす。一方、料理人番付作りに関わっていた元板前の染次が殺される。文蔵の下っ引きでもある孝助は、番付の裏取引を疑う。そして共に十一年前の取り潰し事件を追っていた浪人の越野十郎太は、帰参すると言って突然姿を消してしまう。料理と事件の謎を追う人気捕物シリーズ、遂に完結!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
9
すっきりした完結編。2018/05/16
nyanlay
8
シリーズ完結編。『料理捕物帖』とありますが、結局はあまり料理は関係なかったように思えました。ただ下っ引き同士の反目も解消されて、謎が解かされたのはスッキリ。2018/06/26
犀門
4
No. 125★★★★☆なかなか核心に到達しなかったが、これを持ってシリーズ完結。2018/07/17
のりべぇ
3
シリーズ最終巻。チト残念だった。話も一寸無理な急展開… 十郎太を追っかけていた女っこはどうしたんだ。2018/11/30
goodchoice
3
これで大団円ということなのだが、少し物足らない感じがした。まあ、いいか。2018/06/28