内容説明
自分勝手な両親のもとで、何でもいいなりになってきた小雪はいつもひとりぼっち。家を出ることを決めかねていたある日、具合の悪そうな子猫を見つけて…(「第一話」)。猫が大好きなのに、猫アレルギーの自分を恨めしく思っていた瀬奈のもとに訪れた幸運とは?(「第三話」)。猫を飼いたい誰かのことを、ねこねこネットワークの使者が、今日もどこかから見ているかも!?猫好きの人にぜひ読んでほしい、モフモフ猫小説第二作!
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県生まれ。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。1989年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
224
シリーズ第2弾。5話短篇。安心のもふもふ進行。昔からねこちゃんを飼いたかった各話の主人公の皆さん。理由も様々ですが、それが叶わなかったりしていたのですね。それが紆余曲折を経て、ねこちゃんも飼い主も幸福な形に落ち着くのが、著者矢崎さんの工夫なのかと。前作は人目線、ねこ目線が交互に繰り返される様な構成でした。今作もミケさんは重職を任されている様ですが、人とねこの視線入れ替わりがあるお話は1話だけでね、会話シーンもあっさり目でだったのが、ちょっと肩透かしだったかも。だからと言って悪い訳じゃ無いのですけど。2023/03/15
小梅
141
シリーズ2作目。うるっとしてしまいました。うっかりレビューを消してしまったので、アップし直しました。2018/12/06
のんき
111
ネコ好きの人たちをアパートに集めたり、ネコアレルギーの人でも、大丈夫なネコを結びつけたのも、NNNの仕業だったんだあ!三毛猫たちの思う通りに、やりたいように、人間が動いていきます。わたしが、うちのネコちゃんをわたしが可愛がったり、遊んであげたりしてると思ってましたあ。でも、違うのかも。うちのネコちゃんのほうが、わたしを可愛がったり、遊んでくれたりしてる気がしてきたなあ!NNNの作戦に、まんまと引っかかってしまったのかも2018/11/13
ぶち
108
NNNシリーズ2作目。猫と下僕を結び付けるためのNNNの暗躍は、あいかわらず成功しているようです。5つのお話のどれも温かく、泣けて困りました。 セーターを編んでくれる下僕に出会ったルビーさん、"ありがとう”と頭をゴシゴシと押し付けます。そんな姿にこちらも嬉し涙が.....。アパートの住人が一致団結して子猫を助けるお話しでは、思わず自分も参加したくなりましたが、かえってオロオロするばかり。猫が大好きな犬のチワワには、ニンマリ。このお話では、人間の夫婦愛に涙です。 NNNの暗躍にこれからも期待いたします。 2018/11/27
ダイ@2019.11.2~一時休止
106
NNNからの使者その2。連作短編集。猫まみれの中チワワも登場。スフィンクスのお話が一番よかった。2018/05/03