内容説明
シャンゼリゼ大通りでとびきりのフレッシュフォアグラを頬張り、ヴォォルガ河のキャヴィアを食べ、ベトナムの戦地でネズミの旨さに仰天する。世界を股にかけた酒飲み修業で、ビール、ワイン、ウイスキーなど酒という酒を飲み尽くす。己の食欲に向き合い、食の歓びと深淵を探る。旅に暮らした作家・開高健が世界各地での食との出会いを綴った、珠玉のエッセイ集を新装版にて刊行。
目次
1 どん底での食欲(どん底での食欲;女帝を食うか、女帝に食われるか;赤ン坊の蒸し物 酒飲みの煮込み ほか)
2 世界酒のみ修行(罵る;もどる;世界の酒飲み修行に出かける ほか)
3 小説家のメニュー(蟹もて語れ;ドジョウの泡;ソバの花 ほか)
著者等紹介
開高健[カイコウタケシ]
1930年大阪府生まれ。大阪市立大学卒。寿屋(現・サントリー)宣伝部時代の58年『裸の王様』で芥川賞受賞。68年毎日出版文化賞、79年川端康成文学賞、81年菊池寛賞、87年日本文学大賞をそれぞれ受賞。1989年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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