出版社内容情報
金への改革をめぐる事件が錯綜する、大人気シリーズ第4巻!
内容説明
江戸屈指の両替商分銅屋に、仕事への誠実さを買われ、用心棒として雇われた浪人・諫山左馬介。しかし、田沼意次の財政改革に手を貸す分銅屋を警戒し、用心棒の左馬介を狙ってきた旗本田野里の家臣を返り討ちにしたことで、心に重い枷を負うことに。この一件で、町方にも目を付けられた左馬介は、武士たちによる政の世界と、商人たちが担う財の世界の狭間で、いかにして立ち回るのか―。大人気「日雇い浪人生活録」シリーズ第四作。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年、大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業、歯科医師。97年に「身代わり吉右衛門」で桃園書房主催第20回小説クラブ新人賞佳作、2010年に単行本『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
87
日雇い浪人生活録4作目 2017.11発行。字の大きさは…小。 浪人・諫山左馬介を通して江戸時代後期の「金(かね)」について書いた物語です。 御側御用取次・田沼意次は、八代将軍・徳川吉宗の遺言の米から金へ政策転換を行うために、まず旗本の金への意識を変えるため、役目に付きたい旗本たちに金を持って来た者には、持って来た金額に応じて役目を斡旋する事を九代将軍・徳川家重の許しを得る。 この物語では、田沼意次が、賄賂を貰うことを当時の将軍が許している事になっているが、少しこの設定は無茶なのではないかと思う。2020/11/15
baba
34
親子二代にわたる剣にも弱く生活に苦労する日雇い浪人が主人公で面白く読み始めたら、田沼政権の目付、徒目付、定廻り同心など周りを忖度する役人が登場し、その上1ページの話に数ページの解説、説明が続き展開としては中々進まない。次作を期待しよう。2018/03/20
蕭白
12
お気に入りのシリーズの一つになりました。2020/09/10
蕭白
9
相変わらず遅々としていますが、その分長く話を楽しめます。剣豪は出てきませんが、商人の知恵の闘いも興味深いです。2018/05/19
ひより
8
なかなか話が進まないものの、だんだん追い詰められてドキドキしてきた... どうなる、左馬介!? 2024/03/03