感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のりべぇ
3
今回は天ぷら屋。この店主の弥吉は10年前恩人の探うため屋台を引継いだ。遂に喜久次名乗る恩人に会えたが、食べた後に欄干の柱頭に指を擦り付ける下品な仕草に違和感を覚える。そんな時二件の人殺し事件が発生。恩人は人殺し? 巻を重ねる毎に上手くなっているようだ。まだ強引に感じる部分はあるが…前巻と今回は犯人が良い奴が続いたな。 天ぷらは屋台だと一串四文、高級店だと20文。高級ネタは初鰹、鶏卵、芹鴨。天麩羅の名付は山東京伝。大坂のつけあげを江戸に持ちこんだもの。 てんぷらの指をぎぼしへ引きなすり 2018/09/11
真理そら
3
今回の孝助は文蔵親分の信頼を得るのに十分な働きはしたものの「なみ川」の件にかなり近づきもしたので悟られないように慎重な行動をとっていた。善と悪を判断することの難しさというこの作家らしいテーマと、ささやかだけれど確かな幸せを大切にする姿勢がはっきりしているので気持ちよく読み終えた。読みながら穴子のてんぷらが食べたくなって困った。手についた油が擬宝珠で拭いとれるものかどうかという基本的な疑問は残るが、実践して試すわけにもいかないので気にしないでおこう。2017/09/18
犀門
2
#192★★★☆☆2017/10/27
ちーにゃ
0
2023 45冊目2023/11/06
ササ
0
何だか切ないお話であった。私も、銀次に肩入れをしてしまう。てんぷらがとても美味しそう。このあと、店でてんぷらを揚げられるようになるのは、どれくらい先なんだろうな。2023/09/23




