内容説明
神田の古町長屋には、人騒がせな正義感の強い三人の隠居侍、雄太郎・弾七郎・忠吉が住んでいる。そんな彼らを仇と狙う凄腕の「刺客」たちが西からやって来た。刺客の一人、無骨ながら豪剣を振るう長部隆光は、父の復仇のため、雄太郎を倒そうとするが、肝心の雄太郎は、愛人・お琴との生活で弛み、剣士と名乗るも恥ずかしいほどに太っていた。すでに老境にありながら、まだまだ枯れぬ三匹のサムライは、果たして降りかかる火の粉を払うことが出来るのか。そして雄太郎とお琴の老いらくの恋と、それに巻き込まれた子どもや孫の行く末は?痛快娯楽時代劇のシリーズ第二弾!
著者等紹介
新美健[ニイミケン]
1968年愛知県豊田市生まれ。金沢経済大学(現・金沢星稜大学)経済学部卒。富山県にて、製版業、電気施工業などを経験したのち、東京でゲーム関係のライターになる。『明治剣狼伝西郷暗殺指令』にて、第七回角川春樹小説賞特別賞を受賞しデビュー。歴史時代作家クラブ文庫新人賞もダブル受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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深青
16
シリーズ2冊目!いやぁ、爽快。3匹がまたいい味だしてる!自分たちで隠居と言っているけど、まだまだ現役でいいんじゃないかな。時に悩んで、後悔して、友と笑って、楽しんで。老いてもなお人生を楽しんでいる感じのこのシリーズが好きです。今後も楽しみ。2017/05/14
タツ フカガワ
4
シリーズ2作目。3人の隠居のひとり雄太郎を父の仇と探す若い剣客が現れた同じころ、3隠居を上方から来た刺客集団が狙っていた。前作に比べて今回は伝奇めいた展開。刺客集団との対決での老人力は痛快ですが、それに至る動機や経緯がちょっと弱いのでは。2020/02/09
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