内容説明
播州龍野から江戸へ出てきて一年。池之端無縁坂下の丹波道場に居候している慎十郎は、世事を学びながら食い扶持を稼ぐべく、高利貸し屋を訪れた。最初の仕事は、美人局に引っかかり強請られて金を借りる羽目になったという、莫迦真面目で気の弱い与力から借金を取り立てること。慎十郎は、女房と子供にも捨てられたというあまりに情けないその男を放っておけず、関わりを持つことになるが…。捨て身の覚悟で日本一の剣士になる大志を抱いた若者の、喜びと迷いと哀しみに触れる、書き下ろし爽快剣豪小説。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。緻密な構成力に、迫力のある剣戟と人間の濃やかな心の機微を併せもつ筆致で、多くの読者を魅了している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
106
あっぱれ毬谷慎十郎「秘剣つり狐」5巻。人が良いのか、お人好しなのか、強いのか、弱いのか、とにかく忙しく活躍し面白い慎十郎さん、早く咲さんに一本とりましょう。2017/03/25
蕭白
6
いい感じでした。2024/03/01
ひさか
2
20171ハルキ文庫刊。シリーズ5作目。3つの連作短編。剣の話も身過ぎ世過ぎの話も中途半端で、あまり興味が続かない。次作に期待。2017/05/15
ひろたけ
1
このシリーズはまあまあかな?2018/12/05
いえのぶ
1
町道場の居候が美人局で脅迫されている町奉行所与力と知り合いになる。主人公の考えや行動がぶれてスッキリとしない感じがする。2017/07/11