内容説明
珈琲が自慢の喫茶店「喫茶ポスト」には、店内に郵便ポストがある。そこには、亡くなった人宛てなど、届くはずのない手紙を投函できることになっていた。このことを雑誌で知った片岡絵真は、早速「喫茶ポスト」に出向き、亡き父への手紙を投函した。ところがその折、間違えて祖母から自分宛に届いた手紙も一緒に入れてしまう。すると後日、信じられないような出来事が起こって…。もう会えないあの人に、伝えられなかった想い―行き場のなくなってしまった言葉が起こした奇跡の物語。
著者等紹介
新津きよみ[ニイツキヨミ]
1957年長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行代理店、商社勤務を経て、88年に『両面テープのお嬢さん』にて小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんごろ
133
喫茶店「喫茶ポスト」で店員と常連さんで、なんだかんだで盛り上がってほっこりする話…だと思ったら、違った(^^;)ちょいとファンタジーになるのかな?ミステリー要素があって、イメージした物語とは違いましたね(^^)でもそこは喫茶店を舞台にした物語!出てくる料理は簡単な感じで、自分でも料理できそう!というか料理するわ(^-^)人によっては物足りなさがあるかもしれませんが、これはこれで良かったかな(^^)続編を匂わす終わり方…。最近のハルキ文庫の作品は続編を匂わすねえ(笑)2017/04/09
ちーたん
65
★★★☆☆『喫茶ポスト』には店内に郵便ポストがある。亡くなった人宛に手紙を投函すると相手から返事が返ってくるという噂のある喫茶店。あらすじから感動ファンタジーものかと思って読んだら、ムムなにやら思った感じと違う。2部構成となっており、第1部のファンタジー序章から第2部では○○○○へ変貌!後、根本的に引っ掛かる。第三者が手紙読んじゃう設定💦それってう〜む。ページ数も少ないのでさらっと読めましたが、あらすじをうまく活かしきれてない印象。ただデジタル化が進む中、手紙の奥ゆかしさや温もりは素敵に思った!2019/09/30
はつばあば
53
う~ん・・・面白く読ませて頂いたのですが、郵便物に関しては亭主であろうが妻であろうが本人しか開けない我が家で はこういうのも有かと不思議な気分です。本当に神様から降りてきた返信ならいいのにねぇ。一か月に何通もの手紙が喫茶ポストに投函されるなんてそれだけ亡くなった人への思い入れがあるのでしょう。私だって父や母に・・字が下手だから書かないか(^^;。宗教が重なるのはご法度で、人の心にポッと灯りを燈すような、「探偵詐欺師」として認定するならこういうのもいいじゃないかと(#^^#)。 2022/01/09
ありす
42
なんかイメージと違ったかな。神様の手紙を通じてしんみり心暖まる感じかと思ったんだけど…。喫茶店で働く元ピアニストの男性が2年前の怪我で特別な右手を手に入れたという設定で、そこが一番大事な気がするけど、奇跡は最初だけで次以降は奇跡というには微妙だし、理由も怪我だけで中途半端に感じてしまった。あと助けた親子の話の必要性も感じなかった。ポストがある喫茶店は素敵だし設定は面白かったから、もう少しシンプルにして手の秘密にもっと追求してほしかった。無記名とはいえ手紙を読んでしまうのはどうかと思った。2020/08/19
りり
38
すごい面白かった!「喫茶ポスト」にある郵便ポストに亡くなった人宛ての手紙を投函すると信じられないような出来事が起きる。これはファンタジーなのかな?続きがありそうな終わり方でした。2017/12/06