感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もちまる
25
家族をテーマにした詩集。父、母、子、それぞれへの大切な気持ちが伝わりました。最後から2番目の「雲の祭日」が良かった。2019/07/14
GORIRA800
8
父を感じる詩に優しい気持ちになる 詩は歳を重ねたひとりの父親の視点から描かれているような詩で一貫しており、そこから世界を広げていく世界観に歳を重ねる豊かさを感じます 父親、自分もこう見守らていたらいいなと そう思える詩集です2023/09/16
えむぴち
2
僕には父親がいなかった。そして父親というビジョンを持たないまま父親になった。池田さんの詩を読んでいると、見たことも逢ったこともない僕のお父さんがちらりと見え隠れする錯覚に陥った。僕はまだ男の子であり、おじさんであり、そして夫であり父親である。あたりまえのことかもしれないがそう認識させてもらった。すべての人が、誰かの子供なのだ。今まで出会った親戚の叔父たち、同年代の知り合いのお父さんや、まだお父さんになっていない友達たちのことを考えた。すべてのものに色んな人達の様々な思いがこびりついていることを知る。2018/03/21
cochou
1
「「花影」には、中也の「サーカス」や「朝の歌」が谺しているが、池井さんは中也のように詩句を飾らない。ひらがなだけでまるで日々の暮らしのなかの溜め息のように、無防備に<ひとのころもをぬぎすてて>しまう。」 「感傷的であることを現代詩は避けてきたけれど、感傷は人への、そして世界の全てへの情の深さと切り離せない。感じることで喜びとともに傷つくことを恐れない池井さんの作風には、感傷的と言われる心の状態が、ときに魂まで測鉛を下ろしていると感じさせるところがある。」谷川俊太郎。2020/08/08
呉下の阿蒙
1
今朝/星2019/04/22