内容説明
新人コンサルタント・綿貫基一のもとに、新たな依頼が舞い込んだ。天才女子高生にして量子コンピュータの開発者・穂瑞沙羅華に、とある研究を阻止してほしいという。若き研究者・両備が進めているのは、なんとワームホールを使ったタイムマシン開発だった。「一秒の定義は?」「時間は何故逆行できない?」両備を阻止するはずが、次第に時間の謎に魅せられていく沙羅華。でもこの実験、下手すると宇宙崩壊―!?『神様のパズル』の穂瑞沙羅華が活躍する、書き下ろし長篇。
著者等紹介
機本伸司[キモトシンジ]
1956年、兵庫県宝塚市生まれ。甲南大学理学部(現理工学部)卒。出版社、映像製作会社を経て、1993年、フリーランスのPR映画ディレクターに。2002年、『神様のパズル』で第3回小松左京賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ソラ
25
科学的な薀蓄が多くて正直ほとんどわからなかったのだけれどそういうことなんだなと読み流しながら読了。解説にある通り恋愛小説と思って読むとまぁ何というか…な感じなのだけれど沙羅華さんの天才性に注目して読めば面白い。2016/04/16
あぶらや
18
タイトルほどタイムマシンがテーマになっていないが「恋する」がついているところが輝いている話かなと言う気がしました。天才物理学者の女子高生穂瑞沙羅華と綿さんこと綿貫基一のちょっとドタバタなSFシリーズ。とんちんかんな会話が楽しい。普通のコミュニケーションがなかなか出来ない沙羅華が時間研究を追及する事によって普通の人間生活を理解しようとする。恋の行方は何処に行くのか?次の作品へ。 2019/12/16
ひさか
17
2016年3月ハルキ文庫刊。書下ろし。紗羅華シリーズ8作め。課外活動シリーズ4作め。紗羅華の話は、前作の「彼女の狂詩曲」から、3年ぶり。ひねった設定でのタイムマシンもので、興味深く面白かった。機本さんが用意したティムの設定に、ものの見事に騙されてしまい、それも楽しかったです。2016/09/15
かんけー
15
物理系と云うか?理数系に疎い自分は沙羅華の使う専門用語にちんぷんかんぷん(笑)然し、比較的感情描写の部分はラノベ的表現?も手伝って理解しやすい。綿貫君事、綿さんのモノローグで話しが進行していくのだが沙羅華と研究のパートナーである両備さんの会話に突っ込みを入れる綿さんに苦笑してた(^_^;)沙羅華に言わせると綿さんはポテンシャルが低いと..ちょっと酷い言い方だな~と。恋愛に対して、と言うより対人コミュ障の沙羅華に凡人として正論を言ってくれる綿さんは貴重な存在であり沙羅華も其れを理解している?(確信は無いが)2016/04/25
木村 武史
14
まあまあでした。このシリーズを知らない人は絶対騙されるタイトルと表紙のイラスト。一応、恋愛要素も含まれるストーリーでしたが、ほぼワームホールを作ろうというお話。前作より専門用語が飛び交うセリフが多くなったような気がします。ごめんなさい、ついていけませんでした。シリーズはあと一冊。沙羅華と綿さんの関係は進むのかね?2020/08/07
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