内容説明
動乱の幕末維新。若き薩摩藩士・五代才助―のちの五代友厚は、藩の命を受けて長崎海軍伝習所に学び、世界を知った。勝海舟、坂本龍馬、高杉晋作、貿易商のグラバーらと知己を得、薩英戦争後に若き留学生を連れて渡欧。自国に西洋社会の豊かさをもたらすべく、維新後は武士を捨て、士魂を持つ実業家として活躍を始める。大阪を“東洋のマンチェスター”にする夢を描き、大阪商法会議所などを設立し、日本経済の基盤を築いた風雲児の豪快な人生を描いた傑作歴史小説『士魂商才 五代友厚』を改題し、装いも新たに刊行!
著者等紹介
佐江衆一[サエシュウイチ]
1934年、東京・浅草生まれ。日本橋の丸善に勤め、その後コピーライターとなる。60年、短篇「背」で新潮社同人雑誌賞を受賞し、作家デビュー。90年、『北の海明け』で新田次郎文学賞、95年、『黄落』でドゥ・マゴ文学賞を受賞。同作はベストセラーとなり、TVドラマ化、舞台上演される。96年、『江戸職人綺譚』で中山義秀文学賞を受賞。古武道杖術師範、剣道5段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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