内容説明
生と死の境にある街では、「食堂つばめ」の料理人ノエと仲間たちが、人々に生きる元気を取り戻してもらうことを願って、今日も変わらず開店中。そんなある日、店に餃子が好物だという藤原一太という男性がやってきた。エレベーターの落下事故に巻き込まれたという彼は、一緒に乗り合わせていたほかの四人も救えるはずだと、彼らを探して街中を走りまわるのだが…。パリッと焼き目のついたもちもちの皮、そしてジューシーなあん。焼きたて熱々の餃子は、元気みなぎる団らんの味。心もお腹も癒やされるハートフルファンタジー、第6弾!
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県生まれ。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。1989年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
131
今回のメイン料理は餃子。いつものごとくホッコリさせながら食欲も刺激されて昨日の晩御飯は餃子になりました。2015/11/25
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
82
餃子は普段そんなに食べないし、好きなわけでもないけど、たまにおいしいのを食べるといいかもしれない。「昔は家で母と包んだよな・・・」と懐かしい。食べるより作る方が楽しかった時代(笑 今回のお話もなかなか考えさせられた。自分を犠牲にしてまで他の人を守れるだろうか?それも見ず知らずの人を。一太は過去の出来事にとても影響を受けていたけど、ようやく自分を解放してあげることができたかもしれない。お兄さんのことは悲しいけど、事故に遭った人がみんな助かって良かった。学校を抜け出してまで食べたいくらいおいしいもの食べたい!2017/05/23
ぶんこ
58
久しぶりの食堂つばめ。食べることは生きること。「大好物をどんなに食べてもお腹いっぱいで食べられないという事が無い」この本の中で一番羨ましかったとは、どれだけ食い意地が張っているのか呆れて恥ずかしい。一太の兄への罪悪感、思慕が切なかった。あとがきの「蔓餃苑の自家製海老ラー油」を使って焼き餃子を食べたい。2017/06/27
hirune
55
この本は全編、後書きやおまけのSSまで餃子愛に溢れてました☆すごく餃子が食べたくなります!そして死に別れても尚お互いに思い合う兄弟の心が遂に通じて心穏やかになれたのがとても良かった。しかし危険だといくら言われても、つい面白そうに思えて近づいちゃう…本当にもう男の子って困った生き物だね(´・_・`)2017/01/29
Yuna Ioki☆
46
1460-156-63 食堂つばめシリーズ第六弾。全員を助けるまで帰れないというか帰らない男。食堂つばめのメンバーに見守られつつ自分の過去の傷を癒やすことが出来て良かった(*´∀`)餃子が食べたくなる1冊(笑)2016/05/26