内容説明
豊島屋の隠居・清蔵が金座裏に姿を見せた。「倅に十代目を継がせたいので、後見方をお願いしたい」という。一方その頃、町廻りに出ていた政次らは、加賀金沢藩御用達箔屋の岩鞍屋が店を閉じる旨の張り紙をしていることに不審を抱く。堅実な商いの大店に、一体何が起こったのか!?金座裏と北町奉行所定廻りの同心の寺坂らが、江戸の平和のために命を賭ける。大ベストセラーシリーズ、鎌倉河岸捕物控、熱望の第二十七弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。71年より74年末までスペィンに滞在、闘牛社会を取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
130
鎌倉河岸捕物控「店仕舞い」27巻。加賀前田藩のお家騒動でどうなることかとハラハラでしたが、金座裏の九代目宗五郎親分と十代目政次の活躍で事件は無事解決、豊島屋の十代目就位の儀が無事終わりました。宗五郎親分と政次さん、二人の活躍を期待するのまだまだ就位の儀はでダメですよ。それよりも、むじな長屋の三兄弟の末弟の亮吉さん振り出しに戻ってしまったよ何とかしてあげて欲しいですね。2015/12/24
KAZOO
107
鎌倉河岸シリーズの最新刊です。世代代わりの様子がはっきりしてきますがまだまだ年寄り(とはいうものの私よりも若く)の力は健在ということです。加賀前田藩のお抱え金箔業者が店じまいをするという事件の発端から半全体を巻き込んだ事件となり主人公たちのいつもの活躍により解決されるという定番ですが楽しめました。いつまで続くのですかねえ。磐音シリーズはあと2巻(全51巻)で終了するそうですが。2015/12/19
いつでも母さん
98
流石に今回は亮吉もこれまでか・・と思ったくらいでしたよ~(汗)のめり込んで一気に読了しました。宗五郎親分、まだまだ『引き際』なんて考えないで下さいませ。親分あっての金座裏・政次でござんすよ。2015/12/02
baba
38
鎌倉河岸シリーズ。今回はひねった展開。宗五郎親分の健在ぶり、金座裏がさらの特別の存在であると示す。政次、彦四郎の活躍に比べ、亮吉の存在が気の毒なくらい。夏吉ちゃんはじめお馴染みの人々の登場を次回に期待。2016/02/05
ドナルド@灯れ松明の火
38
今作は金箔屋の店仕舞いの張り紙に端を発した事件に金座裏が気付くが、根の深い悪事と加賀藩との絡みもあり探索は難航する。何とかけりをつけ豊島屋の跡継ぎ襲名披露も無事終了した。いよいよ次作では宗五郎、松六、清蔵と八百亀四人そろって吉原に行けるのだろうか。2015/12/29