内容説明
日清戦争後の中国。武術と宗教の力を兼ね備えた義和団という集団が、外国勢力を打ち払う大暴動事件を起こしていた。彼らによって北京の列国公使館が包囲攻撃されたことを受け、日本を含む八カ国による連合軍が編成されたが、現地の状況がいまだ見えない。日本特務機関長・佐久間は、元陸軍中尉で様々な間諜仕事をこなしてきた志村一心に、北京へ向かい義和団と清国軍の状況を探るよう命じた。緊迫の敵地の中で、一心は作戦を遂行することができるのか。手に汗にぎるスパイエンターテインメント、シリーズ第二巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
19
シリーズ2作目。 前作から5年経ち、主人公も間諜としての経験を積んでいる…にしては、相変わらす非情になりきれない甘ちゃんでした(笑)。 あのままヨーロッパが舞台になるのかと思っていたら、今度は中国。 困難な任務、謎の美女、危機に次ぐ危機…という冒険小説の王道。 でも、やっぱり宿敵・諏訪雷四郎とはチャンバラ対決(笑)。 あくまでも武士道を貫く主人公と、武士道を憎む宿敵の決着の行方もテーマなので、昔懐かしい活劇風になりますね~。 重々しさは無いですが、楽しい一時を過ごせます☆2015/06/19
ミュポトワ@猫mode
9
図書館本。冒険王の二巻目です。今回は、義和団事件が舞台です。今回の感想は、主人公が強すぎて、そして運が良すぎて辟易って感じ。九死に一生多すぎて、なんだかハラハラドキドキも薄れる感じです。何度も何度も危機がきたら、またどうせ・・って思いますよ。宇宙戦艦ヤマトの「こんなこともあろうかと」ってのと同じです。あと、主人公強すぎ。あまり強い主人公は好きじゃないです。主人公は弱くてヘタレくらいがちょうど良いです。逃げ回って漁夫の利を得るくらいかましてくれないものですかね。まぁせっかく借りたので、3巻も続けて読みます。2018/08/08
シン
8
シリーズ二作目。スパイ道の王道を行くような作品。一作目もこの作品も舞台がヨーロッパから中国に変わっただけで構成的にはほぼ同じ。パターン化されてはいますが、ついつい読んでしまいたくなる展開です。あまちゃんな主人公志村一水は、たぶん今後もあまちゃんキャラで描かれるんだと思います。それが、この作品の一種の魅力とされるんでしょうね。次の舞台はどこでしょうか?ヨーロッパ、アジアと来たから、アメリカあたりですかね。2015/11/29
月華
3
図書館 図書館の一巻が貸出中だったため、こちらから。一巻読み切りのようで特に困りませんでした。主人公に都合のいい展開ばかりですが、だから安心して読めるというのもあるかもしれません。2015/08/15
ほんだや
3
一心があまちゃんのままなんだけど…なんだかそれにほだされる人がちらほう。しかし甘い!甘いぞ!そんなんでいいのか!!2015/06/14