内容説明
入社五年目の新聞記者・上原千穂。彼氏なし。でもいつか、結婚や子育てもしてみたい。そう思って生活情報部に異動してきたのに、配属は新設のニュース出稿班。理不尽なキャップに怒鳴られ、他部署と衝突しながらスクープを探す毎日だ。周りには、鉄の女と呼ばれる筆頭デスク、八方美人のやり手上司、入院中も楽しそうに原稿のことばかり考える先輩記者…ツワモノばかり。自分はどんな道を進むべきかもがく千穂は!?明日も頑張る元気が湧いてくる、お仕事小説シリーズ第二作目!
著者等紹介
仙川環[センカワタマキ]
1968年、東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。2002年、『感染』で第一回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
163
真面目な人柄だが押しの弱い妹系主人公の記者人生と成長の物語。短編集風だが一続きのお話。この作家さんは真面目に取材するのがすきなのか、物事をいつも多面的に見て、何が正義か簡単に断言しない。この作家の性格は娯楽系サスペンスではちょっとパンチ力を弱めていたがこの作品では生きている。ビビッドカラーを避けてペールカラーで仕上げた作風。理不尽大魔王サカマキングも存在感が合ってよい。ただひとつ、あの犯罪はちょっと無理があるのでは?同じ家に仲間がいて、騒げばバレる状況。2019/08/13
ダイ@2019.11.2~一時休止
95
中央新聞坂巻班その2。連作短編集。今回もイイ感じでした。恋愛模様も始まるのかと思いましたが・・・。2017/03/06
も
43
坂巻記者第2弾。前作より坂巻と千穂の会話が噛み合ってきてる。たまにはまともなことを言うって少し見直されてます。千穂も成長してきて、第3弾も楽しみ。2016/09/11
Yunemo
26
楽しく読まさせていただきました。冷静に読み解けば今・現在の問題点、介護事情が浮き彫り。著者の得意分野を一般的想いまでに広げた、その取り組み、問題提起を本作品で行っているんでしょう。それにしても上司と部下の関係、ひよっこが育っていく過程、そこでの葛藤、軽いタッチながら頷くこと多し。加えて、女性の職業観、女性管理職の立ち位置、考えさせられます。トンデモキャップの存在がまたいい。教育方法、仕事の顔とプライベートの顔、考え方と行動のアンバランス、でも筋は通っている。ほんとに、仕事上での立ち位置は難しい。2015/01/25
達ちゃん
23
シリーズ2作目もサクッと読めてなかなか面白かったです。坂巻さんを見直しつつ続きも気になります。2023/12/06