内容説明
夏も盛りのある日、「世直し組」の朴念・竜次・練馬の三人は、ともに奇妙な出来事に遭遇する。願人坊主の朴念は、居場所の廃寺で不審な死体を見つけ、早桶屋の竜次は居酒屋で錯乱して暴れる男とひと悶着。道場主の練馬のところには、かつての同僚から若殿の奇行について相談を寄せられる。三人は仲間の天元のところへ集うが、三つの出来事には、奇しくも同じ危険な匂いがした。その背後には、幻覚を催す怪しげな薬や信者を集める女祈祷師の影が見えてきた―。江戸の庶民の善意の影に隠れた悪人たちに、「世直し組」の正義の鉄槌が、振り下ろされる!好評シリーズ第六弾!
著者等紹介
沖田正午[オキダショウゴ]
1949年、現さいたま市中央区生まれ。県立与野高校卒。軽妙洒脱で温かみのある、「沖田節」ともいえる独特な筆致がファンを魅了している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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