感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
133
だんだん話が大きくなってきて、登場人物もラスプーチン、フロイト、ヒトラーなどが出てきて楽しくなってきています。主人公の株の話があるときのほうが結構集中して読めます。今回は郵船株でもうけて独りの相場師を葬ってしまうということも起きます。決着はどのように付けるのでしょうかね。2016/08/26
活字の旅遊人
39
六巻まで来ました。まだ終わらぬ世界大戦。ロシアの革命。世界が大きく動き続ける中での相場。狂介の相場師ぶりの凄さはお約束として、ラスプーチンや結城、守秋の怪しさが半端ない。そもそもこれは小説であり、虚構だということを強く意識した。また、後の世の人間がそれを作っているんだよ、ということも。結城「共産主義は愚民どもには魅力がある」「おそらく恐怖による支配が強まるだけだろう」。そしてまたヒトラーが最後にちょっとだけ出てきて、予告には現れない。この勿体ぶりもそろそろ限界じゃなかろうか? と言いつつ次も読みます。2022/01/13
まつうら
31
第6巻では、これまでロシア皇室を操り、世界を混乱に導くべく暗躍していた怪僧ラスプーチンが殺される。猛毒を盛られても平然とし、拳銃で胸を撃たれても起き上がる殺害シーンはオカルトっぽくてなんだか興ざめだ。しかも、こんな人間離れした様子が当時の正式な記録であるということには、びっくり仰天だ。。。この巻の最後ではソビエト革命が起こる。闇の組織の結城がこの革命を論じているが、マルクス共産主義は幻で、支配するのは銭、銭をあやつるのは算法だという。よくわからないが算法って何のことだろう? 次巻で明らかになるのか!?2022/06/19
Walhalla
26
第6巻です。相場の世界は、まさに「一寸先は闇」なのだと感じます。『山高ければ、谷深し』。相場格言の一つだそうですが、それがとても印象的でした。神をも仏をも斬る、人も斬る。世界大戦相場を取りに行く狂介の姿は、まさに鬼ですね。2017/11/13
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
18
シリーズ6作目。 カバーの美しいお坊さんは誰なのかと思えば…そういう事だったのですね~。 ライバルを犠牲にしながら、世界大戦相場で勝ちにいく狂介。 急速に変わっていく世界の崩壊を目論む、西のラスプーチンと東の結城次郎…。 近代史と相場を絡めた展開で、ますます面白くなってきました。 結城次郎の正体が気になりますね。 そして、赤根さんが~~~!! 次巻はアメリカのウォール街が舞台とのこと。 楽しみです☆2014/08/25