内容説明
元は信濃の寒村の出である千代丸は、猛暑の江戸を同心姿で見廻る激務に弱り気味。そんな折、暑さで芝居小屋に来る客も少ない「夏枯れ」のため、食い詰めた旅芸人が押し込み強盗を図った。下っ引きに化けた勘太郎一座で阻止して小銭を稼いだのも束の間、お千代に命じられて、黒鍬組の怨敵である中野播磨守へと近づく羽目に。一方、捕縛から逃れた軽業師の娘・お瀧の面倒を見るため、亀は大人気の唐人踊りの一座へ渡りをつけるのだが、芝居好きの播磨守の観劇で、思わぬ危機が迫ることに…。同心に化けた気弱な天才役者が活躍する大人気捕物帖!!
著者等紹介
幡大介[バンダイスケ]
1968年、栃木県鹿沼市生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒。テレビ局嘱託職員、CM製作会社などを経て、2008年「天下御免の信十郎シリーズ」で、時代小説作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
36
千両役者捕物帖「夏まち舞台」5巻。偽り同心千代丸さん、時々同心らしさが垣間見える少しは成長したのか?いよいよ黒鍬組と中野播磨守が表面に出てきたが、下町の捕物で活躍してほしいと思う。2014/02/17
み
7
さくさくと♪いつまで続くんだろ?そろそろ飽きてきたような…。2014/03/23
mikipon
5
敵役の播磨の守が、案外にかわいい(困った)ところがあるのがわかった今巻。どちらが正しいのか、だんだんわからなくなってきた模様。そんななか、旅芸人の仁義や掟をぶれずに守る一座のみんなが頼もしい。2014/09/03
なお
3
敵の親分が何やらかわいい。飽きが来てるけど、終わりが見えてきたからいけそうだ。2016/01/16
カラヤ3
2
旅役者が、顔が似ているということで 黒鍬組の替え玉に仕立てられるもなんとか事件を解決に導いていく。2023/03/12