内容説明
菊見、紅葉狩り…と、江戸にも本格的な秋がやってきた。日本橋の一膳飯屋「塩梅屋」の主・季蔵は、北町奉行・烏谷椋十郎から南町と北町の親睦会の料理をつくるよう、命を受ける。そんな折、季蔵がいつも鰹節を仕入れていた海産物問屋「土佐屋」に盗人が入り、お内儀が殺された。季蔵も探索の手伝をすることに…。「蒸し鮨」「蓮料理」「カキ三昧」…季蔵は秋の美味に腕をふるいながらも、江戸の悪を斬る!大ベストセラー書き下ろしシリーズ、円熟の第二十一弾。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院卒。出版社勤務の後、テレビドラマ「お入学」の原作『よい子できる子に明日はない』、『ママに捧げる殺人』などで注目される。ミステリー、ホラーの著作が多数ある。近年は時代小説を精力的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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myunclek
32
おやこ豆読んだばかりだったから話の流れにスムーズに入れました。今回は裏稼業が物語の主題になり、烏谷の過去の話なども明かされたりして興味津々で読み終った。前作では、盛りすぎた話の材料で料理、捕物、人情話がどれも中途半端になったように感じましたが、この巻はバランス良く全てが流れたように思います。後は瑠璃さん、何とかしてやってと言う感じですね。2015/06/30
万葉語り
26
シリーズ21作目。柿尽くしと蓮尽くしと牡蠣尽くし。どれもおいしそうで秋の味覚満載でした。瑠璃の面倒を見てくれているお涼さんの過去が明かされた。2016-1632016/07/18
えみりん☆
19
22弾と前後してしまったけど、なるほど、武藤さん。そして、お奉行とお涼さんの馴初めも興味深かったです。それにしても毎度のことながら、美味しそうな料理ばかりで、蓮料理は身体に良さそうです。季節的にも牡蠣三昧はなんとかして味わってみたいと思いました。2014/11/25
はつばあば
15
和田さんの季蔵シリーズもなかなか出ない。薄っぺらい本だから纏めて購入しないとめんどくさい。21冊目か・・と感慨深い。料理本読むより中身が濃くなってきてる? 2014/06/21
みとと50
14
瑠璃さんに寄せる優しさが切ないなぁ。治る見込みもよくわからないながら、切にその回復を願って一喜一憂してる姿には、おき玖ちゃんの心は映んないのかなぁ。もう、年齢の話も出なくなっちゃいましたよ。牡蠣のお豆腐って美味しいんだろうな。2015/06/17