内容説明
元南町奉行所の同心で、今は屋台の蕎麦売りの菊薗平次郎は、同心時代に捕らえ死罪になった男の遺児・長太郎の逆恨みに遭い、妻と娘を殺害された。しかし二人を殺害した後、江戸を出奔したはずの長太郎がどうやら江戸に姿を現したらしい。最愛の二人を殺した男に対し、真っ当な人生を歩んでいるのならば、もう咎める事はしないと考えた平次郎。だが、長太郎の周囲では非道な盗賊の姿がみえはじめ、平次郎は探索を始める事に―。今際の際に遺された妻からの言葉を胸に、平次郎は恨みの連鎖を裁ち切る事ができるのか!?大好評シリーズ、堂々の完結。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
昭和26年、東京都生まれ。國學院大学文学部卒業。平成2年、「夜の道行」で、第12回小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。