感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
suzu
12
騙されて殺された父親に、その死を知らずに捨てられたと思い心閉ざす娘。おばちゃんも年老いた母の死にあー捨てられたんと同じやなー思うほどのことがありまして、ようわかります。つらいです。月にほえたい今日この頃です。よかったですあなたは父に愛されておりました。どうぞまっすくに胸張って生きてください。おばちゃんはお酒の力を借りて自分でちょっとずつ這い上がります。一つ言えるのは息子娘を愛情もって育てます。誓います。酔うています。ごめんなさい。2018/02/09
M2
3
シリーズ5作目も安定の面白さ。ほんわかとした出汁の香りに長屋の住民や平次郎の周辺の人々の情が絡まって、さらに一話ごとの素朴な手料理の温もりが加わって、心が癒されます。前巻登場した長屋の新顔お品のワケアリが気になっていましたがこういう次第だったのですね。無事に決着し今後も長屋に根を据えるということでよかったよかった。2012/09/06
ダイアナ
2
シリーズ五作目。お馴染みの面子、おてつ、丑、そして四作目からの新顔のお品がメインの三編。いつも強気で鬼だなんだと揶揄されてるおてつも息子のことになると一人の母親として胸を痛め、泣く姿にはグッときた。お品の話は雷雨の中の仇討ちシーンが臨場感抜群で、ドラマを観ているかのような感じだった。今作もひじきの白和えや味噌たんぽなど美味しそうな料理が長屋の面々を明るく優しく包む描写が◎2018/04/21
ひさか
2
シリーズ5巻め。今回は、長屋の住人3人が関わる事件を解決する3編で構成され、面白かった。3編めの話で丑が長屋に住込になったが、このまま長屋にいる形の方が活躍がし易いように思える。2012/09/17
すずめ
2
今までのシリーズの中で一番面白かった。初蛍の数と驟雨雷鳴が特にいい。へこんで上げての緩急が上手い気がする。2012/08/17