内容説明
三井銀行で出世街道を歩む井深雄之介の次男として、明治二十一年に誕生した享介は、両親でさえ恐れを抱く怜悧な若者に育った。一高では同級生・九鬼周造と共に勉学に励み、吉原にも出入りしていた享介。父に投機家としての才能を見出され、相場師の道を歩み出した彼の行く手には、天国と地獄が待ち受けていた…。角川春樹が発掘した超大型新人!日露戦争を背景に、魔王と呼ばれた天才相場師を描く歴史ロマン。
著者等紹介
波多野聖[ハタノショウ]
大阪府出身。一橋大学法学部卒業後、内外の機関投資家で日本株運用を担当。『銭の戦争(第1巻)魔王誕生』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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