内容説明
「落語はもちろんのこと、人情ばなしを満足に語れないものは一人前の真打ちとはいえない」と言い伝えられてきたように、人情ばなしは落語の演目の中でも重要なカテゴリのひとつである。市井の片隅で起きたささやかな出来事を、あくまで我が事のように聞き手へ伝え、いつの時代も聴衆に笑いと感動を与えてくれる。そんな人情ばなしの世界を堪能できる当代柳家小三治「うまや火事」、五代目立川談志「ねずみ穴」や、古典落語の傑作、三代目桂三木助の十八番「芝浜」など十三篇を収録。時代を超えて魅了し続ける名人芸!!『古典落語』シリーズ“復刊”第六弾。
目次
心眼(三遊亭円朝)
死神(三遊亭円窓)
応挙の幽霊(蝶花楼馬楽)
鰍沢(橘家円喬)
鹿政談(橘家円太郎)
こうふい(橘家円蔵)
紫檀楼古木(林家正蔵)
佐野山(金原亭馬生)
ねずみ(入船亭扇橋)
うまや火事(柳家小三治)
芝浜(桂三木助)
ねずみ穴(立川談志)
文七元結(三遊亭円生)
1 ~ 1件/全1件
- 評価
稲岡慶郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
44
時代ものを聞いているような錯覚に陥りました。2023/06/14
ソウ
1
ススメられて。「ねずみ」「芝浜」おもろかった。2016/05/02
松平俊介(東龍)
0
これは凄いですよ。何しろあなた、あの三遊亭円朝の「心眼」が入っている(!)これは噺家さんが高座で語ったものを文字起こししたもののようだが、古い人ばかりで現在ご存命なのは当代柳家小三治師匠だけというのも凄い。それにしても三木助の「芝浜」。談志と志ん生が憤慨したのは分かる。ストーリーを追いようがないほど情景描写が長くてくどいので、笑いづらい!志の輔のあらすじ(PHP文庫『古典落語100選』所収)のほうがずっとテンポが良くて笑えるというのもすごい。2014/10/24
馬場貴生
0
堪能した。人情話を知ることで落語の幅広さを知った思いだ。ハルキ文庫は特にリーズナブルで良い。「文七元結」「鼠穴」「芝浜」がお気に入りかしら。江戸っ子の、ぐうたらでも自分の信念みたいなの持ってるところが、始末が悪くて好き。2013/05/22
goodspell
0
心眼/死神/応挙の幽霊/鰍沢/鹿政談/こうふい/紫檀桜古木/佐野山/ねずみ/うまや火事/芝浜/ねずみ穴/文七元結2011/12/24
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- Mary, Mary