内容説明
吟味方与力の工藤が急死し、後任の与力に呼び出された定廻り同心の野火陣内。例繰方与力からの栄進で吟味与力方に抜擢された母里主水は、切れ者と思いきや、なよなよとした言葉遣いで陣内を驚かせる。さらに、母里は、娘の小萩の行動を極秘裏に探ってほしいと頼んできたのだ。安易に請け負ったものの、小萩は、賭博で借金を作り、最悪の状況になろうとしていた―。陣内は窮地をどう乗り切るのか?(「似たもの父娘」より)。四篇を収録した書き下ろし連作時代小説、待望の第四弾。
著者等紹介
和久田正明[ワクダマサアキ]
1945年静岡県生まれ。テレビ時代劇の脚本を数多く手がけた後、現在では時代小説の執筆に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カバン
5
妻と娘が初登場。娘の茜ちゃんの気持ちいい性格は、陣内さん似だなと実感。早く家族が一緒に過ごす様子をみてみたいです。2014/09/06
天笑院たか姫
2
吟味方与力の工藤が急死し、その役に就いた母里主水は、なよなよした言葉遣いで陣内を驚かせる。その母里から娘の行動を秘密裏に探って欲しいと頼まれる。陣内の娘と幼馴染だとわかり、久しぶりに親子の対面ができ、自分の仕事ぶりを理解してもらえた陣内、よかったですね!2017/06/24
喪中の雨巫女。
2
《母‐図書館》茜ちゃんは、間違いなく野火陣内の子だ。母里さんは、いい上司かも、?2011/09/03
はち
1
今回は小林一茶が登場。同時代人なのですね。別れて暮らす娘も登場。確かに「似たもの親娘」です。池さんは、順調にいい岡っ引きに育っているし、勘もいいし。さらに新しい上司、これからもたくさん出てきそうですね。2014/08/22
shokopan
1
茜嬢が陣内パパを見直すシーンはホッとしました。新上司・母里のオカマ口調が脱力させてくれます(笑)。2011/02/05