内容説明
長兄の平助が長崎へ旅立って半年が過ぎた。平助不在のまま正月を迎えた佐助と次助は、ある日、古着屋の『信濃屋』で起こった事件を耳にする。『信濃屋』では、七草粥を食べた主人、内儀をはじめ番頭ら全員が食中毒にかかったというのだ。原因は百姓から買い求めた七草だと考えられた。しかもその夜、庭の松の木に七草売りの百姓らしき男が首を括って死んでいたという。なぜ、『信濃屋』は狙われ、男は首を括っていたのか!?事件の真相を暴いて欲しいとの願いを受け、探索に乗り出す佐助と次助だが―。書き下ろしで贈る、大好評シリーズ第十四弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hironobu
3
平助兄ぃが長崎へ旅立ち半年。佐助と次助は信濃屋で起こった事件の真相を追うと、黄泉の五郎という一味に辿り着く。平助不在ながらも佐助の勘が冴え渡る。2017/06/01
めにい
2
小染はどうした?2014/07/06
犀門
0
#100★★★★☆2013/08/28
ササ
0
やっと長崎での平助の様子がわかって安堵。それにしても、その土地で信用され新たな出会いがあったのにも関わらず、離れてしまうのは少しもったいないなあ、なんて思ってしまった。平助がいなくても自信をつけながら成長する佐助。今後どう展開するのか。2021/08/27