内容説明
梅雨の晴れ間の暑い午後。幇間の藤八は老舗の旦那三人、芸者二人とともに江戸の湾に屋根船を出し、釣りに興じていた。そのさなか、豊島屋の主人が釣り上げた掛け軸の巻き物。そこに描かれていたのは不吉な女の幽霊の絵だった。その後、絵を見たものたちに降りかかる不審な死。藤八は己の身分を忘れ、探索にのり出していくのだが…。書き下ろしで贈る好評のシリーズ第二弾。
著者等紹介
竹河聖[タケカワセイ]
東京生まれ。青山学院大学文学部卒。主にホラー、伝奇、ファンタジーを書く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナガサワ
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丑三つの月と同じく、出だしはホラーじみていたが、内容は同じく捕り物。最初から捕り物と判っていれば、それと思って読むので楽しめる。話の世界も見えてきた(遅いwww)。前巻とは違い話が途中でto be continuedとなったが楽しみだ。ところで前にも書いたけど竹河作品は色男・色女ぞろいだ。華があって良いかもしれないけど、無骨で不器用な人間がいてもいいと思うのだが。2012/01/26
あんく
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出だしは謎めいておもしろいし、設定も目新しくておもしろいのだが、中盤過ぎあたりから主人公の幇間・藤八一人の場面が増えて、せっかくおもしろい他の人物の影が薄くなったのがもったいなかった。読み切りとしても楽しめるが、続き物としても楽しめるので、自作に期待。2011/01/20
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