内容説明
草木も眠る丑三つ。幇間の藤八が酒を飲んだ帰り道、神社の鳥居近くに差しかかった時のこと。神社の奥から聞こえた人の叫びにつられて駆けつけた藤八は「丑の刻参り」の白装束を着たものたちに襲われてしまう。かろうじて逃げのびた翌日、同じ神社で死体が発見される。そして顔見知りの定廻り同心・川上孝次郎と一緒にいた藤八は、謎の二人組の男たちに襲撃されてしまう。彼らは何の目的で襲ってきたのか…書き下ろしで贈る、渾身の意欲作初登場。
著者等紹介
竹河聖[タケカワセイ]
東京生まれ。青山学院大学文学部卒。主にホラー、伝奇、ファンタジーを書く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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珂音
9
竹河さんの時代小説はこれが始めてになります。どうやらシリーズの半端な巻のようで藤八が幇間になった訳とか周辺の人たちとの人間関係がこれだけではよく分からない。そこは置いといて、微妙な読後感はシリーズを読み進んで行くと解消されるんでしょうかね。藤八が遭遇した事件は解決したものの裏にどんな陰謀があって誰が絡んでるのか、藤八は知りたくないと言うけど私は知りたいぞ!2011/12/09
kanapi
1
よい、よいね!襲われる場面での立ち回りや、雰囲気とかぐっとくる。2009/07/31
三田主水
1
版元を毎回変えている藤八シリーズ(?)第四弾。今回はかなり普通の時代小説してたかな2009/03/18
数奇屋
0
読了後に続き物だと知る2015/10/16
夜森マコ
0
竹河先生の本は初めて読んだが、文体がさらさら読みやすかった。が、シリーズものと知らず半端に読んだせいか、伏線みたいなものや謎部分の不明瞭さが気になる。手に汗握る戦闘シーンはスピード感がありとても良かった。脇役の男前さにも惹かれる。ただ、読後感としては「えぇ…そんなぁ…」という感じである。全体的に「気になるだろ?気になるだろ?」と引っ張っておいておあずけ感は否めない2014/07/24