内容説明
蘭方医の望月宗庵は、雷雨の中、愛宕権現の石段下で倒れている男を見つけた。診療所での介抱により男は意識が戻ったものの、記憶を失っていた。北町奉行所の小者を務める要蔵は、その男が行方不明になった同心・阿久津金吾と瓜二つであったことから、自宅へと連れてゆくが、金吾の母、佐代は男が金吾でないことを一目で見抜く。自分の正体を知るため、そして消えた金吾を探すため、男は金吾が手がけていた事件を、「偽者同心」として引き継ぐのだった―。気鋭が書き下ろす、まったく新しい傑作時代長篇、ここに登場。
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年4月、岐阜県岐阜市に生まれる。神奈川県横浜市在住。現在、時代小説を意欲的に執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Crystal.B
1
自分によく似ている人は世の中に3人と言われますが、奉行所に出仕してバレないというのはちょっと無理感。でも、なんだかおもしろそうなシリーズを見つけた予感がします。権之助の素性がわかるまで止められなさそうです。金吾とのギャップが楽しめます。小百合がいつ気づくのでしょう。気づいても権之助、と言わないかな?2017/02/04
M2
1
設定が面白いし登場人物も魅力的で楽しく読めました。武家の母上好き属性の私はやっぱり佐代様がお気に入り。お医者さんもいいですね。主人公の正体が気になります。どこの誰かということも阿久津家と繋がりがあるのかということも。2011/04/05
myunclek
1
時代劇文庫、なかなか面白いですね~♪2009/11/14
陸
1
続編がちょっと気になる。2009/01/04




