内容説明
日本橋本町の薬種問屋に強盗が押し入り、八百二十両もの大金が奪われた。幕府へ納める冥加金を集金した矢先の出来事だった。黒鞘の脇差を持ち、手引きした者だけを殺す手口から、近辺で起こっている強盗事件と同一犯と思われた。奉行より密命を受けた隠密同心・長月隼人は、僅かな手がかりを頼りに探索に乗り出す。狙いを定めた店の者に奸計を仕掛ける賊の手口を掴んだ隼人は、次々と名前を変える人物に辿り付くが…。恐るべき賊の正体とは!?大好評書き下ろし時代長篇。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒。小学校教員在職中に執筆を始め、デビュー作『剣の道殺人事件』で、第36回江戸川乱歩賞を受賞。その後もミステリーを中心に作品を発表し、近年は、時代小説の分野で評価が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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