内容説明
七夕の日、裏店の住人総出で井戸浚いをしているところに、伊勢崎町の熊伍親分がやって来た。夢之丞に、知恵を拝借したいという。二年前に行方不明になった商家の娘・真琴が、溺死体で見つかったのだが、咽喉の皮一枚残して、首が斬られていたのだ。一方、今度は水茶屋の茶汲女が消えた。二つの事件は、つながっているのか?(「星の契」)。親子、男女の愛情と市井に生きる人々の人情を、細やかに粋に描き切る連作シリーズ、待望の第二弾。
著者等紹介
今井絵美子[イマイエミコ]
1945年、広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業。画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。98年「もぐら」で第16回大阪女性文芸賞佳作。2000年「母の背中」で第34回北日本文学賞選奨。03年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
49
人間関係が丁寧に描かれている印象です。行方不明になった真琴が首の皮1枚残して斬られているのはホラーの匂いを感じましたが。一方で茶汲女が消える事件があり、2つの事件はつながっているのかドキドキしながら読みました。鮮やかに描ききった江戸時代に魅了されます。2023/05/02
Totchang
8
「夏夜女独寝十態」を観てみたいなどと書けば、「いい歳をして」と叱られそうです。2017/07/28
たーくん
6
七夕の日、裏店の住人総出で井戸浚いをしているところに、伊勢崎町の熊伍親分がやって来た。夢之丞に、知恵を拝借したいという。二年前に行方不明になった商家の娘・真琴が、溺死体で見つかったのだが、咽喉の皮一枚残して、首が斬られていたのだ。一方、今度は水茶屋の茶汲女が消えた。二つの事件は、つながっているのか?(「星の契」)。親子、男女の愛情と市井に生きる人々の人情を、細やかに粋に描き切る連作シリーズ、待望の第二弾。 2018/04/03
だいゆー
4
新シリーズが始まり、前シリーズが気になったので…2017/06/20
めにい
2
真沙女さんが仕官をあきらめて吹っ切れてから、ぐっと魅力的な人になりました。これから彼女の活躍が楽しみです。2012/06/28