内容説明
青山久保町で町道場を経営している母衣権兵衛は、ある日、甲斐武田の流れを汲む名門・小幡家の旗本連中に捕まっているお新を助けた。お新は、母衣がよく呑みに出かける居酒屋“いろは”で働いているのだが、実は巾着切りでもあったのだ。母衣は密かにお新に惚れているが、お新には、彼女に金をせびってばかりいる腐れ縁の情夫がいた…。“愛”と“夢”に生きる男たちが幕末の江戸で大暴れする、痛快無比の長篇時代小説。
著者等紹介
鈴木哲也[スズキテツヤ]
1969年静岡県生まれ。同志社大学文学部国文学科中退。1991年劇団M.O.P.入団。主宰者である劇作家マキノノゾミ氏に師事し、執筆アシスタントを務める傍ら、自らの創作活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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