内容説明
義理と人情が息づく日本橋・塩梅屋の二代目季蔵は、元武士だが、いまや料理の腕も上達し、季節ごとに、常連客たちの舌を楽しませている。が、そんな季蔵には大きな悩みがあった。命の恩人である先代の裏稼業“隠れ者”の仕事を正式に継ぐべきかどうか、だ。だが、そんな折、季蔵の元許婚・瑠璃が養生先で命を狙われる…。料理人季蔵が、様々な事件に立ち向かう、書き下ろしシリーズ第二弾、ますます絶好調。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院卒。出版社勤務の後、テレビドラマ「お入学」の原作『よい子できる子に明日はない』、『ママに捧げる殺人』などで注目される。近年は『藩医宮坂涼庵』、「口中医桂助事件帖」シリーズなど時代小説にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小梅
82
あっという間にバタバタ人が死ぬ。経過が説明書きや、会話の台詞で済んでしまってるのが、何とも物足りない。季蔵が裏稼業をやると決心したので、この先は面白くなって来るのだろうか…2015/09/14
ともくん
39
義理と人情に厚い、料理人の季蔵が活躍する捕物帖第二弾。 義理人情には厚いが、物語は薄っぺらい気がする。 次巻移行、読むかどうかは分からない。2022/06/24
ユメ
35
何度も命を狙われる瑠璃が哀れでならなかった。季蔵はそのたび下手人を始末するが、下手人の側にもやむにやまれぬ事情があるのがいっそうやるせない。市井の人々を脅して犯罪に加担させ、己は一切手を汚さずのうのうと腹を肥やし、お上とずぶずぶで白州に座る心配もない悪党たちの存在に、ひたすら怒りがこみ上げる。烏谷の「救うことができずに、悪党たちにしゃぶられて命を無くす人たちの方が、圧倒的に多い」という言葉が胸にずんと沈みこむ。痛ましい話が続く中、季蔵の料理の描写に差しかかると日だまりへ足を踏み入れたような心持ちになれた。2019/03/04
坂城 弥生
33
捕物とタイトルにあるけど、こういう展開になるんだ~ただの料理人じゃなく裏で悪を倒す。必殺仕事人みたいな感じかな?勧善懲悪って感じでいい。2019/06/17
はにこ
32
塩梅屋の2代目になった季蔵は、裏の稼業も継ぐか迷う。瑠璃が度々狙われ、裏稼業を継ぐことを決めたよう。人の弱味につけこんで悪を働く黒幕が取り敢えず成敗されて良かった。話は読みやすいんだけど、雰囲気が暗いのよねぇ。塩梅屋の常連トリオが唯一の癒しかな。2021/09/04
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