内容説明
目付・天童兵庫は、将軍徳川吉宗の密命を受けた。紀州家の当主の相次ぐ死は、吉宗の陰謀であるという証拠の留め書きを尾州様が握ったのだという。留め書きは果たして本物なのか、偽書なのか。一方、南町奉行所・定町廻り同心の本山伊織は、辻斬りの知らせをうけて探索に乗り出した。かつて同じ道場で「龍虎」と称された天童兵庫と本山伊織は、お互いの探索をするなかでやがて陰謀の奥にあるものの存在に気づくのだが…。気鋭が書き下ろした傑作捕物帖、ここに登場。
著者等紹介
伊藤致雄[イトウムネオ]
1942年宮城県生まれ。2005年に「神の血脈」で第6回小松左京賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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