内容説明
十四年前、直参旗本の草笛家を出奔した和馬は、剣のみを頼りに流浪の旅を続け、幕府を影で支える武闘集団・千車党に拾われた。幕府を脅かす御用盗が跋扈する時世、和馬は御用金の護衛の任を受けることになる。だが、御用金の前に姿を現したのは、和馬が知る千車の男たちと、彼らを仇と追う女剣士・景だった。仲間の裏切りなのか?襲いかかる敵を倒し、景を救った和馬は、千車党からも狙われる身に―。景との邂逅と和馬の父の死の報せにより、明らかになる巨大な陰謀。和馬は真の敵を討つことが出来るのか?書き下ろし時代長篇。
著者等紹介
中里融司[ナカザトユウジ]
1957年東京生まれ。武蔵大学卒。銀行員を経て漫画原作者に転身。1994年、学研歴史群像大賞を受賞した「板東武陣侠―信長を討て!」で作家デビュー。歴史小説、戦記小説など多彩な分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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