内容説明
訳あって吉原の花魁となった元大店後藤屋の娘・お吉。行方をくらました情夫・定次郎の話と、かつて幼いお吉を女衒に売り渡した継母の突然の来訪により、火事で命を落とした父が自分に莫大な隠し財産を遺してくれていたことを思い出す。しかし、遺産の隠し場所を示す手がかりは、生前父が言い残した「長兵衛さんのお寺」という言葉のみ―。吉原の流しの易者であり、「闇の数珠」と呼ばれる秘密組織の一員でもある屡空斎は、遺産を捜し当て、お吉を救うことができるのか。大好評「吉原占屋始末」シリーズ、待望の第二弾。
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年福岡県生まれ。’97年『算学奇人伝』で第6回開高健賞を受賞。本格的な作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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