グルメ文庫
文人には食あり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784758432023
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

内容説明

美味への人並みはずれたこだわりが、繊細な文学を生み出す―編集者として、文芸評論家として著者が接してきた文人たちは、食の巨人でもあった。向田邦子の思い出のカレーライス、遠藤周作のプロポーズの場所となった焼鳥屋ほか、こだわりの味から、懐かしい味まで、様々なエピソードを絡めて贈る、文壇食エッセイの決定版。

目次

食の怪人 吉田健一
好食の人 獅子文六
檀一雄の鍋のいろいろ
“どて焼き”の開高健
山口瞳の「行きつけの店」
吉行淳之介とお惣菜
能登・金沢の味 杉森久英
お惣菜派 田中小実昌
おふくろのイクラ 渡辺淳一
色川武大の食暦〔ほか〕

著者等紹介

山本容朗[ヤマモトヨウロウ]
1930年埼玉生まれ。國學院大學文学部卒業。出版社の編集者を経て、65年より文筆業に入る。文壇通、酒と食物通のエッセイストとして定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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剛腕伝説

16
作者が編集者として、文芸評論家として接してきた文士たちの「食」にまつわるエピソード集。一つ一つのエッセイは短いものの、とても素敵な文章で、何よりも、各文士に対する愛情が滲み出ており、且つどの「食」もとても美味しそう。 吉村昭がビールを飲ませない、高級河豚屋に唖然とし、「そんな下らぬ信念を持つ、河豚屋に二度と行く気は無い」憤慨する話や、 丸谷才一が豆腐好きで、旨い豆腐屋があると聞いただけで、物件も見ずに引越し、いざ食べてみると、不味い豆腐で愕然とした話等々、楽しいエピソードが満載。とても良い一冊であった。2020/04/27

masaYoshizuka

2
かつては「あそこの店の何が美味い」みたいなグルメ話は作家(文人)の特権だったんですよ。 昔の作家はカネ持ってたんですな。そして食ったものの話を発信できるのは作家だからこそですからね。 我々庶民はカネももってなくて、ブログで、うまいもの食った話を発信するなんていう方法もなかったですからね。 2014/07/24

みつひめ

1
有名店の豪華な食、街の片隅にある飲食店、作家が日常に食べていた食にこめられた泣き笑いの数々。最多登場は、ダントツで吉行淳之介。いかに吉行淳之介が文壇で人望があったか、を知る。亡くなる前に阿川弘之から何が食べたい?と聞かれて「又あのかつぶし飯食はせてくれえ。あと何ンにも要らん。出されても食へん」と言ったというエピソードが特に印象に残っている。2022/10/01

ぱーぷる・ばんぶー

1
著者が編集者として交流のあった作家たちの食にまつわるエピソードや作品に登場する料理やお店についてのエッセイ集。面白かった。2014/03/26

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