内容説明
底知れぬ剣の腕前を持ちながら、土佐藩の階級社会の底辺で喘ぐ男がいた。男の名は岡田以蔵。出世が望めずに苦悩する日々を送る以蔵は、大秀才・南海の墨竜として名高い武市半平太によってその才を見出される。だが、以蔵を待ち受けていたのは、残酷非道な暗黒の世界だった。一方、坂本竜馬と出会い、その人間性に惹かれる以蔵。さらに愛する女・津留との邂逅が、以蔵の運命を大きく変えることになる―。人斬りとしてしか知られぬ岡田以蔵の真実を、桑原譲太郎が熱く描く、傑作時代長篇。
著者等紹介
桑原譲太郎[クワハラジョウタロウ]
86年『新宿純愛物語』『ボクの女に手を出すな』の2作品が映画化され、鮮烈にデビュー。以後、精力的に執筆活動を展開。99年、3年の充電期間を経て、角川春樹事務所にて代表作16本を一挙に文庫化。ハードボイルドから時代小説まで幅広く執筆を続けている
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感想・レビュー
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