内容説明
怪談が怪談を呼ぶのか、著者のもとに続々と寄せられる怪異現象。それは体験者たちの霊能のゆえなのか、それとも単なる思い込みなのか。だがこれだけは信じてもらいたい。それらはいずれもほんとうに起きたことばかりなのだ―。巻末には大迫純一氏との怪奇対談も収録した大好評の『百物語』シリーズ第四弾!あなたのまわりにも「何か」が見えてくるかもしれない…。
目次
第1部 様々な怪異(連鎖に捕らわれる;校長室の女子生徒;階段;心霊写真;テスト中 ほか)
第2部 霊能者たち(Y先輩の話;石川さんの話;杏子さんの話;久長さん、浜田さん、倉持くんの話;舩見さんの話 ほか)
著者等紹介
平谷美樹[ヒラヤヨシキ]
1960年岩手県生まれ。大阪芸術大学卒業後、岩手県内の美術教師となる。2000年6月、『エンデュミオン エンデュミオン』(ハルキ・ノベルス刊)で作家デビュー。同年、長篇SF『エリ・エリ』で第1回小松左京賞を受賞
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感想・レビュー
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夢追人009
150
平谷美樹さんの単著の「百物語」シリーズの私が書評を書く最後の一冊ですね。全体的に地味な印象ですが今後も機会と時間があれば何度でも読み返したいですね。『首を絞める女』船見さんは中学二年の時に初めて金縛りにあい気が付くと胸の上に正座した髪の長い女に首を絞められていた。まだ13才なのに死ぬのかと悲しみと共に怒りが湧いて来て「ふざけるな!」と大声で叫ぶと途端に体が動く様になり相手が消えた。『怪談本』船見さんが霊感の強いお兄さんから面白いと言って勧められた怪談本は読むと部屋が回ると言いベッドで読むと天井が回り出す。2020/08/12
NAO
22
読んだ中ではこれがいちばんだったと思います。”霊能者たち”よかったです。清明神社のお札持っていた方がいいかな?2017/02/02
鬼灯の金魚草
7
それなりに楽しめました。ほのぼの系ありぞわ〰系ありでよかった。2016/02/18
chatnoir
6
霊道の上でのお昼寝には気を付けましょう...対策は頭の下に包丁...らしい。死体の胸の上にも置くよね...悪霊除けに。最後の方のあぁ、勘違い編が楽しい。神棚の上の“天”を知らない人がいるんだね...何の怪しい宗教だ??と思った時は怖かったろうね(笑)2015/04/13
buchi
5
見える人の話多め。不思議系が結構あって面白かった(いつものことながら怖さはさほど)。 訳:そごさへえるな「声」、ネコ「布団の足元」、邪悪な夢「斬首されるキリスト」。 資材不足で基礎に墓石使ってあった話が怖い。 あとギャル雑誌の編集部はおばけの巣らしい。おばけとギャル、結びつかないな…。2022/09/13