内容説明
信長勢による美濃攻略が膠着し、小牧に首府を移転させた年、足軽頭・木下藤吉郎は、生涯の賭けに出ようとしていた。小兵のため、戦で手柄を挙げることができぬ藤吉郎は、槍をもたぬ戦いを自ら選んだのだ。次々と東美濃の豪族たちを取り込み、手柄を立てる藤吉郎。だが、その活躍ぶりは、敵はおろか味方からの思わぬ陥穽を呼ぶことに…。幾度も信長の怒りを買いつつ、稀代の軍師・竹中半兵衛と出逢った藤吉郎は、ついに城盗りに乗り出す。傑作書き下ろし時代長篇。
著者等紹介
岡田秀文[オカダヒデフミ]
1963年東京生まれ。明治大学農学部卒業。99年「見知らぬ侍」で第21回小説推理新人賞を受賞。02年『太閤暗殺』で第5回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



