内容説明
「加賀前田家・ご継嗣を殺めよ」一六一九年、徳川頼宣の転封に伴い、紀州田辺に移った附家老・安藤帯刀が、飛騨忍び“燕忍群”の棟梁に仕事を依頼した。一方、老中・土井利勝の甥、槇十四郎正方は、熊野街道で瀕死の重傷を追った忍びを助けるが、介抱むなしく事切れる。その後、桑名に向かった十四郎は、将軍家指南役柳生の嫡男、七郎とばったり出会う。紀州の陰謀を巡る柳生と燕忍群の血煙吹き上がる死闘が火ぶたを切る!槇十四郎正方シリーズ、待望の第二弾。
著者等紹介
長谷川卓[ハセガワタク]
1949年、神奈川県小田原市生まれ。現在、静岡県清水市在住。73年、早稲田大学大学院文学研究科“演劇専攻”修士課程卒業。80年、「昼と夜」で群像新人文学賞を受賞。81年、「百舌が啼いてから」で芥川賞候補となる。2000年、『血路―南陵七ツ家秘録』で第2回角川春樹小説賞を受賞
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