内容説明
閑静な町並みの、とある隠居所で紙問屋「美濃屋」の遣り手の主人・富右衛門が、全裸死体で発見された。南町同心の惣十郎は現場で、少し甘いような上品なにおいに気づく。そしてそれが「伽羅千尋」という高価な香だということをつきとめる。犯人が残したものなのか!?心が行き違ってしまっている妻を気にしながらも、惣十郎は探索に精を出すが…。市井に生きる男と女の愛と憎しみの果てを描く、書き下ろし時代ミステリー。大好評の南町同心早瀬惣十郎捕物控、待望の第二弾。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
昭和26年、東京都生まれ。国学院大学文学部卒業。中学校教員のかたわら、時代小説を執筆。平成2年、「夜の道行」で、第12回小説推理新人賞を受賞。以後、時代小説を次々と発表。常に新作が待望される作家である
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