内容説明
山口県下関。在日韓国人の僕は、進学校に通う16歳の高校生。あまり学校に行かず、街をふらついている。仲間たちは、ケンカ、クスリ、セックスにあけ暮れ、あげくの果てには、放火や殺人事件まで起こしてしまう。僕はひょんなきっかけから、小倉にあるヤクザの経営しているライブハウスの雇われ店長になり、ホステスのナツコさんのところに居候することに―。各紙誌で大絶賛されたグ スーヨン、衝撃のデビュー作。
著者等紹介
グスーヨン[グスーヨン]
1961年山口県下関生まれの在日韓国人二世。株式会社デルタモンドから株式会社サン・アドに移り、26歳でディレクターデビュー、1994年にGOO TV Company設立。お茶の間を騒然とさせる話題のCF多数。2001年3月に『ハードロマンチッカー』で衝撃のデビューをし、各紙誌で絶賛された。第2作目の『偶然にも最悪な少年』(ハルキ文庫)は2003年に映画化され、自身で監督も務めた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まこ
1
☆☆☆下関の在日韓国人高校生グー。毎日学校も行かずケンカ漬け。仲間たちはクスリやセックス、放火、殺人事件。在日差別はもちろん、日常が描かれている。映画化されているようなので、観てみたい。グーはどこか分からないが、一本通ってて好き2024/01/03
削りくず
1
暴力的で薄汚い青春小説。率直な文章で分り易く、臨場感があり、軽い読み心地だが薄くは無いという感じ。差別されて生きてきた在日韓国人の少年グーが、喧嘩したり店で働いたり、ずる賢く生きる話。彼は高校生だが、学校が一切出て来ないところが好き(自分の経験した世界を読んでもつまらないので)。次から次へと事件が起こり、巻き込まれたり飛び込んだりするが、全体的に淡々と流れていくのが惜しい気がした。会話が面白くて、時々笑える。2017/09/24
JUNx86
1
場面場面が想像しやすい文章力。主人公。なんかかっこよかったなあ。2016/04/08
ヒゲニコル
1
映画を先に観て、本を読みました。話が全て完結する訳でもない話の進み方は、主人公の知る範囲での物語だからかと思います。現実も、自分が知り得る範囲でしか人生は進まないので、リアリティのある作品だと思います。ただ、様々な話がどのように完結するのかも気にはなりました。2013/08/22
Teddy
1
在日韓国人の純粋故の獰猛な側面が理解出来た。差別が悪習となり、人によっては腐敗、堕落する人間も出てくる環境下でのストーリーは衝撃的だった。映画公開は終了しているので、DVDで観賞したい。2012/01/10