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ハルキ文庫
悪鬼(トロール)の檻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 602p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758430586
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

自宅で監禁され、瀕死の状態で発見されたピーチ夫妻。犯人に連れ去られたひとり息子のローリーは懸命の捜査もむなしく遺体で発見され、子供たちの間では犯人像として「トロール」という不気味な名前が囁かれる―。二十七年前に起きた兄の失踪事件のトラウマに悩むキャフェリー警部は、過去と現在を結ぶある事実に行き当たるのだが…。

著者等紹介

ヘイダー,モー[ヘイダー,モー][Hayder,Mo]
イギリス、エセックス生まれ。15歳で社会に出た後、バー勤務などを経て来日。東京でしばらくクラブ・ホステスをやり、その後アジアをまわってヴェトナムで英語教師、さらにアメリカへわたって映画制作に携わるなど特異な職歴を重ねた後、『死を啼く鳥』(ハルキ文庫)にて鮮烈にデビューしイギリス、アメリカで絶賛される

小林宏明[コバヤシヒロアキ]
1946年、東京生まれ。明治大学英文科卒業。英米翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マムみかん(*ほぼ一言感想*)

19
キャフェリー警部のシリーズ2作目。子供やその両親を巻き込んだ、前作以上に残虐で悲惨な事件! 地元の子供たちの間で、「子供をさらって食べる」と怖れられている《トロール》。その実態は小児性愛愛好者だと思われるが、この犯人の『屋根裏の散歩者』も真っ青の壊れっぷりは…かな~りキモいです!! それに、キャフェリーは今回の事件に失踪した兄の姿を重ねて暴走。前作の事件でトラウマをおった恋人・レベッカとの仲も危ういしで、読んでいて辛かった。犯人の特定・逮捕への緊迫感がどんどん増していくので、面白いけど…鬱☆2013/04/04

Yoko

13
前作以上にキャフェリーのことを追いつめる過去のトラウマ。現在進行の事件と絡み合い時間との戦いを迫られる中、焦燥、恐怖、混迷、緊張、様々な思いにかられ先に読み進められないほどのストレスを感じました。何よりキャフェリーが痛々しくて見ていられなかった。前作の事件が暗い影を落とす恋人との関係もその不安定さに拍車をかけるのだが、キャフェリーという男には追い込まれれば追い込まれるほど惹きつけられずにいられない。過去のトラウマに関して今作で明かされる事実に驚愕するとともにキャフェリーが救われることを願った。2015/03/15

慧の本箱

9
モーヘイダーの一作目が手に入らなかったので二作目の本書からジャック・キャフェリー警部にお付き合い頂くことになったのです。それにしても悩み多いジャック・キャフェリー警部!半端ではありませんなあ~事件も混沌としてるけどそれに上回る彼のトラウマが、これでもか状態。これは何が何でも一作目『死を啼く鳥』を手にしなければです。2016/03/10

まぶりな

8
キャフェリー警部シリーズ第二弾。家族を襲うおぞましい事件を核にしつつ、キャフェリーのトラウマである兄の失踪事件の結末も平行して語られる。とにかく、全編通して救いがなくて辛かった。それでも先が気になって一気読みした。ラストで、キャフェリーが下した決断によって起きたであろうことが無念と同時に、彼がその事実に気付くことがないように祈るばかり。(>_<)2016/11/14

Satoshi

8
話題のモー・ヘイダー作品を初めて読んだ。家族の監禁事件と少年の殺人事件から始まる。そこから、幼児性愛者を基軸に様々な登場人物が絡みはじめ、過去と現在進行中の事件が交差していく。ラストは何となく予想できたが、あまりにも鬼畜なため、読んでいて嫌になった。今はやりのイヤミスというものだろうが、600ページもの大作で読後感が悪いというのはいただけない。グレーンス警部シリーズの「制裁」や東野圭吾の「白夜行」を読んだ後と同じ気分になった。ストーリーテリングは秀逸なので、この著者の作品はもう1作くらい読んでみたい。2016/10/19

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