内容説明
四国の西端・八幡浜市で小さな時計店の主人が殺された。現場からは、時計店の一人娘・奈央が当日預かったアンティーク時計が消えているという。その時計は、時価数千万とも一億ともいわれ、保守党の大物代議士である富沢から修理依頼を受けたものだった。果たして時計目的の殺人なのか、それとも代議士をも巻き込む事件なのか…。警察庁広域捜査官・宮之原警部と大鷹鬼平が巨大な事件の真相に迫る、長篇ミステリー。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年大阪生まれ。浅草の劇団「新風俗」「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。その後、小説クラブ新人賞受賞を契機に作家活動に入る。近年は、宮之原警部を主人公とする旅情ミステリーで好評を博している
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