内容説明
「邪馬台国はやはり北九州にあったのだ!その事実は他ならぬ『古事記』『日本書紀』も正面から認めている」―古代史ミステリーを版元から依頼された築島龍一の前に、ファンタジー界の超人気女流作家・奈々村うさぎと卑弥呼の末裔と称する妖艶な女性が現れた。彼女たちと北九州に取材に出掛けた築島の周りで、不可解な密室殺人が次々と起こるのだが…。名探偵弥生原公彦が、古代史と連続密室殺人の謎に挑む、本格ミステリ―の書き下ろし長篇。
著者等紹介
篠田秀幸[シノダヒデユキ]
1958年生まれ。神戸大学法学部卒業後、神戸市役所勤務を経て、高校教諭(国語科)。94年『蝶たちの迷宮』でミステリー作家としてデビュー。「新本格派第二次世代」の作家として位置づけられる
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感想・レビュー
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ホームズ
1
正直これだけ駄目なのってあんまり無いと思うけど、なぜか続きが出ると読んでしまう(笑)そしていつもなんだこりゃって(笑)2006/05/28
二分五厘
0
2005.8.30
pomota
0
古代史の謎がメインで、殺人事件はオマケ程度という印象です。探偵小説というよりは、古代史ミステリだったというのが読書後の感想です。弥生原シリーズとしては、ちょっと物足りない気もします・・・。2010/10/27
ムッシュ
0
★★☆☆☆2008/06/11
ヨコケイ
0
松本清張と高木彬光の邪馬台国論争(無論その他の説も)の再検討を梃子にした歴史ミステリ。これを〈発展的な創作〉と取るか〈他人の褌で相撲をとりやがって〉と考えるかは人によるかもしれない。ただ汗牛充棟の感がある論争ゆえ、勢いどんな後続も、既存の説のパッチワーク乃至良いとこ取りになりがちなのは否めない(鯨統一郎みたいなアクロバットを使えば兎も角)。もう一つの、衆人監視の密室殺人のパートは、ネタ云々以前に、"Phantom lady"の唐突な引用やらその他諸々謎過ぎる。マニアってのには度し難い業がね。2018/01/14