出版社内容情報
【目次】
内容説明
医療従事者の苦悩、陰謀論者の暴走、ジャーナリストの葛藤…そして悲劇は起きた―。コロナ禍の歪んだ日常のもとで生み出された異常な心理が招いた殺人事件の真相とは?
著者等紹介
中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年岐阜県生まれ。会社員生活のかたわら、2009年『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
188
中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、新型コロナウィルスワクチン社会派ミステリ、どんでん返し少なめ、もうかなり過去の出来事になりつつあります。http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=75532025/08/15
いつでも母さん
142
友人関係の男たちの苦悩。一人は週刊誌の副編集長・志賀、もう一人はコロナ禍で奮闘する医師・伊達。そう言えば陰謀論もあったなぁとあの頃を思い出した。オカシナ団体の首謀者が殺された事件から、色んな思惑が浮かび上がる・・ワクチン接種については、新たな感染症の度に混乱するのだろうな。それぞれの正義、扇動の恐ろしさが肝なのだろうが、犯人の背景が見えちゃう結末でこれは少ししんどい気がした。他の方のレビューで既読の『夜がどれほど暗くても』の志賀さんだったと気付いた次第(汗)2025/07/29
ゆみねこ
75
コロナ禍の混乱を思い出させる1冊。ワクチンをめぐるアンチ勢力、それを煽るようなマスコミ。週刊誌の副編集長・志賀はジレンマを感じながらも取材を重ねる。コロナ患者の対応やワクチン接種業務という激務を重ねる医師の伊達。阿神儀会なるカルト集団との対決中に起きた殺人事件の捜査にあたるのは宮藤と葛城。殺人事件の真犯人は予想どおり…。2025/08/05
yukaring
70
コロナ禍ど真ん中、大混乱中の日本。つい最近の事なのにひと昔前のような気がしてしまう。全ての人を救いたいのに満床で受け入れられない医療従事者の苦悩、陰謀論者たちによる反ワクチンのデモ活動、「売れれば正義」とばかりに陰謀論を面白おかしく取り上げるジャーナリズム。これは物語ではなく当時の日本の姿そのもの。まさに“災疫の季節”のミステリ。混雑する病院に押し掛け器物損壊を行うあるグループのリーダーの死。何とも被害者に同情的出来ない殺人だがジャーナリストである志賀の葛藤や正義の医者・伊達の憤りなどに共感できる1冊。2025/08/17
hirokun
59
★3 コロナで大変だった当時を思い起こさせてくれる作品。人の記憶は良くも悪くも薄れていくもの。過去の経験を活かしていく対策が適切に打たれているだろうか?作品としては読み易い文章で一気読みできるエンタメ小説。2025/07/25