出版社内容情報
「大人」をお休みする日があっても、それは「わたし」を生きるため。
中原中也賞受賞詩人が贈る、恋と暮らしに寄り添う第五詩集。
雑誌「mina」「婦人之友」人気連載を含む、著者最多の45篇を収録。
恋をすること/自分を愛すること
暮らしていくこと/抗うこと
女ともだちへ/選択すること
別れを選ぶこと/心を生かすために
ーーままならない日々のなかに光を見つける全8章。
「みずみずしくて、たのもしくて、ほんのり光をまとった言葉たちに、ずっと身をまかせて漂っていたくなる。
言葉のひとつひとつからふと視線をあげたとき、自分の見ている世界の鮮やかさにうっとりしてしまいます。」(上白石萌歌)
自分の機嫌は、自分でとる。
そう努めることが、よい「大人」の秘訣でしょうか。
「自分の機嫌くらい」、ね。
ちくりと刺された心地がしてうつむく。
「自分の機嫌だから」むずかしいのに。
世話を焼く対象が外にいてくれた方がそっと見守ることができるだろうに。
ーー「大きくなるために必要なこと 」より抜粋
ひとりの夜に思い出す。
もう交わることのない関係を、会わなくなった人たちのことを。
雲間から、月と目を合わせるみたいにぽっと記憶が灯る。
そんな過去からの小さな受け取りがわたしの心を、思わぬ角度で照らしてくれる。
ーー「冷めない夜」より抜粋
内容説明
中原中也賞受賞詩人、あなたの恋と暮らしに寄り添う第五詩集。痛みや光を、そっと掬い取る詩の贈り物45篇。「mina」「婦人之友」人気連載を収録。
目次
発話
恋をすること
自分を愛すること
暮らしていくこと
抗うこと
女ともだちへ
選択すること
別れを選ぶこと
心を生かすために
著者等紹介
文月悠光[フヅキユミ]
詩人。1991年北海道生まれ、首都圏在住。2008年、16歳で現代詩手帖賞を受賞。第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社/ちくま文庫)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少18歳で受賞。2023年、第4詩集『パラレルワールドのようなもの』(思潮社)で富田砕花賞を受賞。2023年度より武蔵野大学客員准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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