奥州狼狩奉行始末

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奥州狼狩奉行始末

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  • サイズ 46判/ページ数 216p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784758414524
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

第15回角川春樹小説賞受賞作
「狼との闘いの描出に秀でたものがある」北方謙三
「『チームもの』『バディもの』としてもよく出来ている」今野敏
「時代小説の持つべき要諦を誠実に押さえている」今村翔吾
「『狼狩奉行』という役職に着目した点が鋭く、ミステリータッチの部分も効果的」角川春樹
選考委員、満場一致!
静謐なるデビュー作。
時代小説の本流を継ぐ、新人誕生。

江戸時代、馬産が盛んな地域にとって、狼害は由々しき問題だった。
そのため、奥州には狼を狩る役――狼狩奉行が存在した。
その狼狩奉行に就くよう藩から申し渡された、岩泉亮介。
父が三年前に非業の死を遂げ、家督を継いだ兄も病で臥せっている。
家のため、命を受けた亮介だったが、今、狼の群れは「黒絞り」という見たこともない大きな頭目に率いられ、かつてないほどの狼害を引き起こしていた。
だが「黒絞り」を追う内に、父の死の真相、藩の不正問題にまで繋がり……。
狼狩を通じて描かれる、自然と人。
時代小説に新風を吹き込む静謐な世界。

内容説明

江戸時代、馬産が盛んな地域にとって、狼害は由々しき問題だった。そのため、奥州には狼を狩る役―狼狩奉行が存在した。その狼狩奉行に就くよう藩から申し渡された、岩泉亮介。父が三年前に非業の死を遂げ、家督を継いだ兄も病で臥せっている。家のため、命を受けた亮介だったが、今、狼の群れは「黒絞り」という見たこともない大きな頭目に率いられ、かつてないほどの狼害を引き起こしていた。だが「黒絞り」を追う内に、父の死の真相、藩の不正問題にまで繋がり…。

著者等紹介

東圭一[アズマケイイチ]
1958年大阪市生まれ。神戸大学工学部卒業。2012年九州さが大衆文学賞大賞を受賞。2018年第10回角川春樹小説賞最終候補。2023年「奥州狼狩奉行始末」で、第15回角川春樹小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

233
2023年度・角川春樹賞受賞作で65歳の新鋭作家さんによるフレッシュな異色の時代劇ミステリーです。奥州の地で「狼狩奉行」の任務を任された若い岩泉亮介が相棒の足軽・竜二と共に巨大な狼「黒絞り」と藩の不正問題に挑んで、非業の死を遂げた父の事件の真相にも迫っていく血沸き肉躍るサスペンスタッチの物語です。真面目一筋の正義感の持ち主・亮介・竜二の頼もしいタッグの二人と欲深く不正を為す悪い奴らとの対決の物語の面白さに加えて賢い狼・黒絞りの意外な人と獣の心の交流の物語にも強く心を奪われました。#NetGalleyJP 2024/01/30

しんごろ

156
馬産が盛んな奥州。狼害で悩まされ、狼狩奉行があった。狼狩奉行に就いた岩泉亮介。黒絞りという名の頭目に率いられる狼の群れを追い、退治することになるが、狼の退治だけでは終わらない。そこには人の欲望が見え隠れ。むしろ狼より人の邪心を退治することが、この物語の本質に思えた。それにしても黒絞りのなんと気高いことよ。矜持と信念を感じる。もしかしたら黒絞りは、狼と人の共存を考えていたのではないか。黒絞りのラストの姿に涙した。展開は予測できるけど、それでも清々しく一瞬の風が吹き、静謐さをひしひしと感じる物語だった。2024/11/04

パトラッシュ

122
時代小説ではあるが、内容的には企業内の人間ドラマと見れば理解しやすい。若手のヒラ社員が思いがけない役職に抜擢されて成果を上げたが、その仕事絡みで会社の重要な製品が横流しされている疑惑が浮上する。主犯は出世の見込みがない末端管理職で、上司が無関心なのをいいことに部下を抱き込んで私腹を肥やし、気付いた者を害してまで利権を守っていた。若手社員は汚職摘発のため仲間を集め、警察の助けも得て一味の壊滅に成功する。松本清張か森村誠一作と言われても不思議でないが、せこい犯罪と格好よすぎる捜査陣は物語としての深みに欠けた。2024/02/04

タイ子

81
今や絶滅危惧種となったニホンオオカミが山に暮らしていた時代。舞台は奥州の小藩。父が3年前に非業の死をとげた岩泉家。兄弟とも武芸に秀でているが、兄は病で臥せっており弟・亮介に狼狩奉行の沙汰が出る。父の後を継ぐ事を誉とし亮介の狼狩りが始まる。群れの頭目「黒絞り」を追っての山狩り。そんな時、父親の死の真相が判り奉行所の闇を除くことに。狼との対峙、父の仇との対峙に目が離せない。熊が人を襲う作品は多々あれど、狼の生態を知らないので全てが新鮮。黒絞りの生き様に思わず熱くなる。ミステリを兼ねての新しい時代小説を読んだ。2024/07/14

がらくたどん

60
第15回角川春樹小説賞受賞のシニア作家さんのデビュー作と教えて頂いて。雪深い山麓地帯と開けた浜を持つ北の小藩が舞台。熟練の郷目付が渓谷を挟んで黒絞り模様の精悍な狼と対峙する印象的な序章に胸が高鳴る。その郷目付が事故死し病弱な長兄の代わりに次男が引き受けた成り手がいない狼狩奉行。山に入り藩の牧場の馬を襲う狼を狩る仕事は一筋縄ではいかない。父の死に疑念が生じた辺りから物語が転がり出す。探索チームの結束感に対し敵役がしょぼい等の惜しさはあるが読み心地は良い。狼を野生によって人を導く存在に描いているのが現代的かも2024/02/16

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