出版社内容情報
応仁の乱を起こした名家・山名を継いだ武将、豊国。
幾度のもの変心を経ても、なぜ家康は豊国を評価したのか。
大名を捨てながらも、戦国を生き延びた「宿将」の生涯。
1548年(天正17年)に山名豊定の次男として生まれた豊国。
かつて日本の多くの荘園を経営し、「六文の一殿」と呼ばれた名家・山名は、
戦国の荒波の中で消耗し、山名豊国は厳しい領地経営を強いられる。
尼子、毛利、織田と強大な勢力に挟まれた豊国は、
織田信長の指し示す「戦国の終わった世」の未来に憧れるが、
生き延びるために心ならずも多くの裏切りを行う。
変心の中で捨てることのなかった豊国の本心とは?
未来が見えない時代にも通じる豊国の生き様を描く歴史巨編。
内容説明
かつて“六分の一殿”と呼ばれた山名家は、十二代目・山名宗全が応仁の乱を起こしたことで凋落を始める。この家に生まれた山名豊国は、苦境をはね退け名家を再興することを、幼き日からの悲願としていた。だが毛利と織田の二大勢力に挟まれて国は混乱し、家臣・国衆の反発がその道を阻む。心ならずも裏切りを繰り返し、その果てに家を潰した豊国が、泰平の訪れに見たものとは?
著者等紹介
吉川永青[ヨシカワナガハル]
1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年に『戯史三國志 我が糸は誰を操る』で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞してデビュー。2012年『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』で第33回吉川英治文学新人賞候補。2015年『誉れの赤』で再び第36回吉川英治文学新人賞候補となる。2016年『闘鬼 斎藤一』では第4回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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