内容説明
翌日からの雪まつりを楽しむため世界中から観光客が押し寄せ沸き立つ札幌。北海道警察本部大通署の佐伯宏一は部下の新宮とともに自動車窃盗現場に向かっていた。その頃署内では、生活安全課少年係の小島百合が釧路から家出した少女が札幌に向かっているという電話を受けた。一方、機動捜査隊の津久井卓は住宅街で起こった発砲事件の現場に向かっていた。これら複数の事件は、やがてもつれ合いながら、雪まつりを舞台に激化していく―。
著者等紹介
佐々木譲[ササキジョウ]
1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
277
2021年の第一作は、この季節に相応しい雪の北海道警察シリーズの最新作をチョイスしました。佐々木 譲は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、ベトナム人技能実習生搾取社会派ミステリ、安定の面白さですが、材料が多かったので、もう少し頁数が必要だったのではないでしょうか? http://www.kadokawaharuki.co.jp/special/sasaki/2021/01/01
いつでも母さん
204
あぁ~やっぱり佐々木譲はこういうのが好い!久しぶりの道警シリーズ最新刊。時はさっぽろ雪まつり開幕前日、自動車窃盗事件に発砲事件…現場は大変だ。佐伯が追い、津久井が捜査する別々の事件のはずが一つに繋がりやがて収束させる本作。釧路から家出した少女を捜す小島百合も加わって、ベトナム人技能実習生や外国人労働者の劣悪な実態とその闇が浮かび上がるのだ。ここでも利権が絡んでこの国は何処へ向かうのだろと思いつつ面白く読んだ。百合との今後が気になるので早く続きが読みたいなぁ。2021/01/06
おしゃべりメガネ
144
道警シリーズも気がつけば9作目となり、やはり安定の面白さでした。佐々木譲さんの作風は読みやすく、多少のボリュームでもさらさらと読み進めていくコトができ、イッキに読了でした。舞台は雪まつりであらゆる事案がイッキに収束する展開は見事です。お馴染みのメンバーもそれぞれ健在で、今作は「佐伯」&「新宮」よりも見方によっては「津久井」&「長正寺」のほうがクローズアップされていた気がします。これまで様々な事件に携わり、解決してきましたが、今作で一旦ひと段落なのかなという気もしなくはないですね。また続編を期待しています。2021/02/13
タイ子
119
北海道警シリーズ。久しぶりに読んだがいいですね。札幌雪祭りの前日に起こる事件、事故。発砲事件、自動車窃盗事件、少女家出事件、一見何の関係もなく見えた事件がどんどん一つに収束していく。まるで見当のつかない札幌の道路をグーグルマップのように描くストーリーは臨場感たっぷりでこれも道警シリーズの醍醐味。何と言っても刑事たちの動向がいい。へんに激高しながら事件を追う刑事ものが多い中、今回も激情を抑えながら事件の真相に向かってそれぞれの任務に遂行する登場人物たちが好き。大人の雰囲気を漂わせながら締めるラストに痺れる。2021/01/13
のぶ
109
道警シリーズの新刊だが、北海道の空気が伝わってきて、臨場感のある作品だった。今回は舞台の背景に雪まつりがあって、より札幌らしさが伝わって来た。話は最初、少女の家出、自動車窃盗事件、住宅街で起きた発砲事件等、一見関係のない出来事の描写から始まる。佐伯や新宮らのレギュラーメンバーが捜査するに従い、バラバラだった事件が徐々に繋がり、虐待、不正、外国人労働者の劣悪な実態らの問題が浮き上がってくる。事件に派手さはないが、警察内の雰囲気は、佐々木さんの筆が冴えて安心して読む事ができた。目の離せないシリーズだ。2021/01/22
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